翌朝。。。
目が覚めるとまだ頭はフラフラ状態だった。
ホテルの部屋の中には小さな黒い影、ブラックデビルが歩き回っていた。。

幻覚か?
ところどころ、記憶を思い出すことができなくなりはじめたので
イキトスの病院へ行くことを決意した。
だけど、部屋の中にブラックデビルがいるのは幻覚や幻ではなく本当だった。
(写真に写ってるから、やっぱり本当にいたんだと思う。)

この赤ちゃんコウモリ、奴は、昨日の浄化の魔術に気づいた黒魔術師から送られてきたブラック魔術の使者なのか。。。
寝てる間、血を吸われてなければいいけど。。。
すぐさまホテルの人に連絡する。
「まさかと思うけど、部屋にコウモリがいるから外に出すの手伝ってほしい」
というと、そんなルームサービスは初めてだったらしく、驚いていた。
すぐにホテルのスタッフが部屋に入ってきて、私が帽子で捕獲したコウモリの赤ちゃんを見ると蹴ったり踏んだりして抹殺しようとした。
朝からそれだけはやめてくれとお願いした。
コウモリが夜寝てる時に部屋に入ってくるのはジャングルのホテルのあるあるではなかったようなのだ。
ジャングルの救急病院
「病院の救急病院エマージェンシーに行こう!」
ルビーちゃんが私をトゥクトゥクに乗せてちゃんとしている病院へ連れて行ってくれた。
到着した救急病院は、インドのヨガアシュラムのような場所だった。

病院内を犬が自由に走り回る。
なんて、自由な環境なのだろう。。。
「ここは、動物病院なのではないだろうか。。さすが、ジャングルの病院、もし野犬に病院で噛まれても、すぐ治療してもらえるね。。。救急病院だから。。。」
うだうだ、とどうでもいいことを頭の中で考えて待合室でまった。
「キヌカちゃん。頭のスキャン写真するなら700円だって。最初に血液検査だから、注射針買いにいこう!尿検査ようのケースもショッピングしよう!」
ルビーちゃんが、不思議なショッピングに付き合ってくれた。
ここの町の病院システムはよくわからないが、どうやら自分が治療や検査に使う器具を病院の外の薬局で自分で購入して持ってくるスタイルらしい。
薬局、病院内にあったらいいのに。
私、たぶん急患できたのですけれど。。。
ルビーちゃんがあちこち動き回り、看護婦役を務める。
この町でいう、救急とは普通の外来といういみなのであろうか。。。
このシステムだと、蛇にかまれたとき間に合わない。
血液検査のため看護婦さんに買ってきた針を渡し採血することになった。
うでに針を打たれれ、注射器で吸引されると思いきや、針を突き刺し、そのまま滴り落ちる血液を試験管でキャッチしはじめた。
「こういうエコノミー方式ははじめてだよ。」
看護婦さんと、ルビーちゃんがなにやらとても喜んでる。
ルビーちゃん:「すごいねー。血がいっぱいでるねー。ほんとはもっといっぱい何か所も針でグサグサささないと血がたまらないんだってさ。一発で血がとれたからこの看護婦さん驚いてるよ。わたしも昔、血をとったことがあるけどもう、すっごいいっぱいさされたよ。あなたラッキー!」
適当に針を刺すんじゃなくてさ、血管に刺さなきゃ。それと注射器というものをぜひ、導入するといいよ。そう思った。
その後、私の血は、プレパラートに乗せられ検査された。

血液検査官、はとても陽気な男の人で、ずっと歌を歌っている。
心配になってきた。
私:「お金もっとはらうから、ちゃんと血液検査してほしいいってあの男の人に言ってほしい。。。」
ルビーちゃん「大丈夫、歌ってるけどちゃんと調べるからさぁ。」
私:「MRIの検査部屋なんで開いているの?あぶないじゃん。」
ルビーちゃん:「家族が心配だからMRIしてるとこ見ていたいんだって。」
私:「病室ってさ、ちゃんと冷房入ってるの?」
ルビーちゃん:「冷房入っている部屋は少し高い。」
そんな、かんだで、私の疑問を解決しながら待つこと1時間。
ついに血液検査の結果がでる。
医者:「なんの異常も見当たりません。薬物も、マラリアも、デング熱も異常なし!栄養状態もよいですし、すごく健康です。」
「なんだぁ。ほっとした。でも、おかしいなぁ。貧血っぽいのだけど。」
検査結果の数値を見て思う。
なぜ、ヘモグロビンとか鉄の値が抜けているのだろうか?
しろうとだからよくわからないけど、貧血を調べるのに一番大事なカテゴリーなのでは?
あの兄ちゃん歌って検査していたから多分、忘れたんだな。
とにかく、MRIはここではやめておこう。
私は体の不調が原因不明のままホテルに帰宅することになる。
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