ジャングルに朝がやってきた。
ロッジにこもって妖精人形を制作する予定だったが、海賊コリンドゥが私の部屋のベットの下にかくれているので、じゃまされると思い、コリンドゥと遊ぶことにした。
「ハポネス!ハポネス!」
→訳(やい!日本人!お前、昨日首に巻いていた冷却剤を忘れてるぞ!あれ首に巻け!)
暑さに弱い私は、マジクールっていう冷却マフラーを首に巻きつけ、ジャングルでの一日がはじまる。
まず、トイレ。
「カシャ!」
ジャングルのパパラッチでもある、コリンドゥに待ち構えられてトイレから出てきた瞬間の写真を撮られる。
次に土を掘り始めた。
ひっくり返された土の中から、ちいさなミミズを引き抜きココナツのボールに集めていく。
「ヴェぇ。。」
朝一番の仕事はこれなのか。。。
いっぱいいる。
ピラニア釣りに使うそうだ。
なんだか、朝からとてもグラウンディングな仕事だな。
「チチチチチ・・・」
ジャングルの鳥たちが活動しはじめる音を聞く。
犬のチキータが遊んでくれと飛びついてきて、さっそく、私の服を汚す
ミミズほりでお腹がすいた私に朝食を作ってくれた。
ジャングルの大地より掘り出したユカというイモがこちらでは日本でいう米の役目。
バナナなんかのフルーツとユカの朝食をとる。
大地と太陽の両極のエネルギーが体に入ってくる。
乾かない服は雨がふってもそのまま干しっぱなし。
ジャングルの気候では、服はなかなか乾かない。
それぞれが、自分の仕事につく。
イモを掘る人、洗濯をする人、夕食の食材を釣りに行く人。。。。
私はダニなどにさされた、体を木や葉の樹液で治療することにした。
「おまえ、ピラーニアにでも食われたのか?」
確かに歯型のようでもある。
カサブタを剥いでから、アルコールで消毒し、サングラデドラゴの赤い樹液を塗る。
だからそこらへん血だらけのように見える。
とは、いっても、ジャングルの人たち、ノースリーブ。蚊に刺されたりしないのは何故?
ノミ、ダニ、蚊、得体のしれない虫達、私だけすざましい洗礼を受けている気がする。
治療が終わると川に繰り出しピラニア釣り。
コリンドゥが魚釣りに飽きてきたのか、さぼりはじめて、ミミズのついた釣り針が、私の顔の前を行ったり来たり。。
「キヌカの夕飯がこのままだとないんだぞ。コリンドゥちゃんと釣りなさい。」
ガイドさんに叱られるコリンドゥ。
そうだ。コリンドゥ。私の夕食のピラーニアを真剣につりなさい。
ジャングルの川の上に浮かび、魚の泡を眺めながらしずか~にすること3時間くらい。
一匹しか釣れなかった。
しかも、退屈したコリンドゥが、その魚に、口からあまったミミズをいっぱい詰めた。
魚のミミズ詰め。
私の夕飯・・・?
大自然に生きるって大変だなぁ。
後半へ続く
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