大切な娘達へ、旅行先やジャングルの街では路上で黒魔術をかけてくる輩がいるから気をつけなさい。そんな人をうちに連れてきたらパパはもう大怒りよ。結婚や彼氏は黒魔術なしで決めなさい。ママより。
。。。。というわけで、いろいろ学びの多かった、ジャングル滞在から、体も回復し、ジャングル近郊の町イキトスへ戻ってくる。
町を歩き、アルマスの広場に通りかかると、
アクセサリー売りの兄ちゃんに、呼び止められる。

「ちょっとこっちこい」
そのジャンキーっぽく見える兄ちゃんは、2本の糸を結び始めた。2本のひもを6回ねじり結び目を作ると、こんどは、わっかを作った。
「ここに、息を強く吹き込んで。」
私が息を吹き込むと、輪っかをしぼって結んだ。
そしてさらに二箇所結び目を作ると、息を吹きかけてなにやら魔法をかけた。
そうする、目玉のような模様になった。

これはサードアイだ。」
サードアイを指さしよく見えるジャスチャーをした。
額にある、ものごとの真実を見る目。
結び目を私の手首にブレスレットのように結ぶと。。。
「ねぇ、ねぇ、ところでさ、なにか見て行ってよ。」
(ちょっと待ってくれ、勝手にわけのわからぬ、魔法をかけないでおくれ。。。。まったくこの町は油断ならん。。。)
ペンダントが並んでいるプレートを見せられる。
やっぱし、そうきたか。。。。
あぁ。。買い物させられる魔法をかけられた!(笑)
魔法にかかってしまってる私は、導かれたかのように聞いてしまう。
私:「これなに?」
兄ちゃん:「ピンクドルフィンの歯のペンダント。」
しばらくの沈黙のあと、
私;「それは、誠か?」
そんなものが、ここイキトスでは、存在するのか?
なんだか、ピンクのイルカの歯が無性に欲しくなってきた。
兄ちゃん:「おれ、ここんとこ、何もたべてたいんだよぉ。頼むよ。。買っておくれよ。。。」
魔法にかけられた私は、ちゃっかりピンクのイルカの歯を手に入れ、まんまとお金はらう。
結び目マジック、サードアイ魔術商法にかかる私。
おそるべし、魔術の町イキトス。
みんなもこの結び目には気をつけて。
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